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Contax IIaの革の貼り替え

Contax IIaの革の張り替えを実施。

貼り替える前の状態。
前面

後面

今回は、剥がした革を保存しておく必要がない位革が破損しているので、革の破損を気にせずに革を剥がしていくことにする。

先ずは、革を貼り替え安いようにセルフタイマーのノブを外す。

前面右側の革を剥がす。

革を剥がした後、剥がしたところの革の欠片やボンドやを無水エタノールを使って綺麗にする。

前面左側も同様に剥がす。

背面は、「ZEISS IKON」のロゴの部分の周囲にアートナイフなどで切れ目を入れて、ロゴ以外の部分の革を剥がす。

単純に剥がしただけの状態だが、所謂ツァイスバンプと呼ばれる瘤の部分の裏側は、金属の錆が溜まって瘤状になっていた部分だ。

更に、ロゴの部分を残して剥がしたところの革の欠片やボンドやを無水エタノールを使って綺麗にする。

今回用意した、替えの貼り革である。

ネット通販で、Contax IIa用のもの購入したので、あらかじめ貼り革の形状に切り取られている。
因みに、オリジナルの革は牛革だが、此方は合成皮革である。

前面左側の革を貼る。

革を貼る前に、少量の無水エタノールを貼り革の粘着面に塗っておくと貼り革の位置を調整しやすい。

前面右側の革を貼る。

左側同様、少量の無水エタノールを貼り革の粘着面に塗って調整しながら貼る。

背面の革を貼る。

少量の無水エタノールを貼り革の粘着面に塗って、残したロゴに貼り革のロゴの部分が丁度はまるように調整しながら貼っていく。

最後に、セルフタイマーのノブを元に戻して完了。

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Contax IIaの修理

Contax IIaの修理を実施。

修理内容は
・シャッターが切れないときがあるので、其の修理。
・ヘリコイドが重いので、其の修理。
・各動作部に注油。
である。

先ずはトップカバーを外す。
巻き戻しノブの頭にあるネジを外すと、巻き戻しノブが外れる。

巻き戻しノブの下にある金属板の3本のビスを外して、金属板を外す。

アクセサリシューの3本のビスを外して、アクセサリシューを外す。

巻き上げノブの側面にある3本のビスを外して、巻き上げノブ、シャッターボタンなどを外す。

その下にある3本のビスを外して、シャッタースピードダイアルを外す。

シャッタースピードダイアルの下にある2本ビスを外し、トップカバーをゆっくりと引き上げる。

ホットシューの真下当たりにある金属パーツの3本のビスを外して、金属パーツを外す。

エプロンの4隅にあるビス4本を外して、エプロンを外す。

ヘリコイドギアの3本のビスを外し、ヘリコイドユニットの5本のビスを外した上で、ヘリコイドの無限遠を固定する金属パーツを外すと、ヘリコイドユニットと、ヘリコイドのギアボックスが外れる。

此の状態で、シャッター不良の原因を確かめると、どうやらシャッターが何かに引っかかってわずかに浮いているようだ。
つまりシャッターの押すストロークが足りないので、中途半端なシャッターの切れ方になっている。
シャッター周りのゴミを、ブラシとブロアーで綺麗に掃除してやると、シャッターが切れるようになった。
後、スローシャッターもゴミが引っかかっているようなのでここも同じように掃除してやる。
後は、各動作部に注油する。
これでシャッターは修理完了。

ヘリコイドは、矢張りというか何というかヘリコイドユニットではなく、ヘリコイドの伝達ギアにゴミが詰まって動きを悪くしていた。
ここもブラシとブロアーで掃除し、その後注油する。
また、ヘリコイドユニットも少し注油する。
Contax系のヘリコイドは、決してグリスを入れてはならない。
ヘリコイドをグリスアップすると、かえってヘリコイドを重くするからだ。
同様に、注油もほんの少量で良く、注油の量が多いとかえってヘリコイドを重くする。

後は元通りに組み立てるのだが、距離計の調整はヘリコイドのギアボックスとヘリコイドユニットを組み立てるときに行う。
つまり、ヘリコイドのギアボックスとヘリコイドユニットの組み立て方次第で距離計が決まってしまい、後からの調整ができない。
ヘリコイドのギアボックスとヘリコイドユニットを仮組みして距離計を調整し、位置が決まったら、本組みして固定する。

後は元通り組み上げて完了。

貼り革は、後日購入して張り替える予定。

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Opton sonnar 50mm F1.5の修理

Opton sonnar 50mm F1.5の修理を実施。

修理内容は
・絞りリングと絞りの動きが連動しないので、其の修理。
・全てのレンズの洗浄。
である。

先ずは分解。
後玉のリングをゴムリングで反時計回りに回して外す。

後玉のユニットを引き出す。

前玉のリングをゴムリングで反時計回りに回して外す。

前玉のユニットを引き出す。

中玉のユニットを引き出す。

前玉のカバーリングをゴムリングで反時計回りに回して外す。

後玉の固定リングをゴムリングで反時計回りに回して外す。
そうすると、絞りユニットが鏡胴から外れる。

鏡胴の側面にあるネジは、固定ネジでは無く、鏡胴の位置を決めるものなので外す必要はない。

絞りと絞りリングが連動しなかったのは、絞りリングを固定する3本のビスが緩んでいたからだった。

これを絞りリングの正しい位置に調整して、3本のビスを締めて固定する。

各レンズは、黴びていたり、曇っていたりしているので全てレンズクリーナで洗浄する。
最後に元通りに組み立てて、修理完了。

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今日は曇り。

今日は、九段下と神保町&秋葉原へ。
千鳥ヶ淵の様子。

桜は満開状態。
千鳥ヶ淵の写真はまた後日。

その後、神保町&秋葉原へ。
今日の秋葉原。

今日買ったもの。
「Contax IIa カラーダイアル + Opton Sonnar 50mm F1.5」

1950年発売。
ボディはB900番台。
レンズは105番台。
にっしんカメラでジャンクとして購入。
ジャンクなので価格は言わずもがな。
ボディの外観は、貼り革がボロボロ、メッキに錆が浮いている。
ボディの機能はスローシャッターが不良。
ヘリコイドが重い。
ファインダーは2重像は明確しているが、ファインダーにカビがある。
レンズは傷はないが、カビがある。
また、絞りリングが毀れている。
と言った状態。
後日修理するつもり。

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Nicca IIIaの修理

Nicca IIIaの修理を実施。

修理内容は
・シャッター幕(先幕、後幕)の交換
・各部注油

トップカバーの分解から。
フォーカスとファインダの接眼レンズを外す。

フォーカスの接眼レンズは側面のビスを外して引き抜く。

レンジファインダーの対物レンズ2つを外す。

アクセサリシューを外す。

シャッターダイアルを外す。

シャッターダイアルは側面のビスを緩めて引き抜く。

シャッターボタンの飾りリングを外す。

前後のビス2つを外して、トップカバーを引き抜く。

ボディを分解する。
スローシャッターダイアルの頭を外す。

時計回りに回すと外れる。

頭のネジを外して、ダイアルリングを外す。

3本のビスを外して、台座の金具を外す。

最後にその下のビス1本を外す。

4本のビスを外して、レンズマウントを外す。

レンズマウントの下にスペーサーが何枚かあるので位置と枚数を覚えておく。
また、マウントの裏側にビス留めための金属板があるので、外しておく。

表のビス6本と、裏側のビス3本を外し、ボディを引き抜く。
ボディを引き抜く際にテレカ等をフィルム圧版のところに差し込んでおくと、引き抜く際にフィルム圧版を傷つけずにすむ。

ボディを引き抜くとこんな感じになる。

ファインダブロックを外す。
フォーカス連動レバーを外す。

トップ側ののビス2本と其の裏側のビス1本を外し、ファインダーを外す。

内側のビス3本を外し、遮光板を外す。

底カバーを外す。

シャッター幕のテンションをフリーにしておく。

先幕を交換する。
まず先幕をテンションドラムから剥がす。

剥がしたら、幕の寸法を測っておく。

先幕を竿から剥がす。

幕を剥がした後、テンションドラムと竿に付いているボンド等のカスをエタノールなどで綺麗にしておく。

新しい先幕を切り出す。

幕の先に幕と垂直になるように両面テープを貼り付け、両面テープの奥の端が竿の端に来るように貼り付ける

其のまま竿を軸にして折り曲げ、圧着する。

幕のもう一方の端に、厚紙をセロハンテープで取り付けて、厚紙を折り曲げながらテンションドラムの間に通す。

其のまま厚紙を引き抜くと、幕がテンションドラムの間に通る。

テンションドラム側の幕の端に両面テープを貼り付ける。

テンションドラムに幕を貼り付ける。

後幕を交換する。
まず後幕をメインドラムから剥がす。

剥がしたら、幕の寸法を測っておく。

後幕を竿から剥がす。

幕を剥がした後、メインドラムと竿に付いているボンド等のカスをエタノールなどで綺麗にしておく。

新しい先幕を切り出し、先幕と同じように両面テープを貼り付ける。

両面テープの奥の端が竿の端に来るように貼り付ける。

其のまま竿を軸にして折り曲げ、圧着する。

幕のもう一方の端に、厚紙をセロハンテープで取り付けて、厚紙を折り曲げながらメインドラムの間に通す。

其のまま厚紙を引き抜くと、幕がメインドラムの間に通る。

この後、先幕のテンションだけをある程度上げておく。

メインドラム側の幕の端に両面テープを貼り付けて、幕の位置を調整しながらメインドラムに貼り付ける。

これで、先幕、後幕の交換は完了。

此の状態で、シャッターの動作に関係する各部に注油する。
注油後、シャッター幕のテンション調整をする。
調整のポイントは
・最低のシャッタースピードでシャッターが完全に動作すること
・最高のシャッタースピードで幕が開いていること
の2点を確認しながら、先幕、後幕のテンションを上げていく。
ただし、テンションがなるべく弱い状態で上記2点が実現できるように調整する。

最後に元通り組み上げて完了。

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