Nicca TYPE-4の修理 その1

今日は晴れ。
久しぶりに暑い日だ。

先日買ったNicca TYPE-4の修理を開始した。

修理の内容としては
・シャッター幕の交換
・各可動部の清掃、注油
・ファインダの清掃

未だ途中なので今回はその1回目と云うことで。
先ずは、結構汚れているので外観を綺麗に。
ビフォー

アフター

続いてレンズマウントの取り外し。

レンズマウントは4本のビスで固定されているので、その4本のビスを外す。
ビスを外してレンズマウントを外すとフランジバック調整のための薄い金属板が挟まっているので位置と枚数を記録しておく。
また、レンズマウントのビスはボディに付けられているのではなく、更にボディの裏のビスを固定するための固定板に付けられているので、この固定板も外しておく。

続いてマウントの周りの3つのビス、軍幹部の前の4つのビス、軍幹部の後ろの3つのビス、スローシャッターダイアルを外す。

軍幹部の前の4つのビスの内の1つのビスは皿ネジに為ってゐるので注意。
また、スローシャッターダイアルを外さないとその下にある固定ネジが外れない。
これでも未だボディは外せない。

底蓋を外したところにある、底カバーを外し、シンクロターミナルとシャッターの連動する機構を外して、シンクロターミナルから来る配線を外す。

これは別にハンダで固定されているわけではないので、連動機構を外すだけでよい。
これで漸くボディが外せるようになる。


ボディを外すときは、薄いプラスティックのカードを差し込んでフィルム圧版を保護しておく。
そしてゆっくりとボディを引き出す。
途中でシンクロターミナルの接点が引っかかるので、右に少しずらして更に引き出す。
こうしてボディが外れる。

次に遮光板を外す。

上に1つ、下に2つのビスで固定されているのでそれらのビスを外す。
更に、フォーカス連動レバーを外すことで遮光板が外れる。
シャッター幕が酷い状態に為ってゐるのが分かる。

次にファインダーを取り出すために上のカバーを外す。


前後のネジを1本ずつ、アクセサリシュー、シャッターダイアル、フォーカスレンズ前2つ、後ろ1つを外す。
シヤッターダイアルはダイアル側面の3つの芋ネジを緩めるだけでよい。
フォーカスレンズは前の2つは飾りリングを外し、更に中にあるレンズを外す。中にあるレンズはジャンクコンパスで回して外す。
フォーカスレンズの後ろの1つは側面のビスを外して引き抜く。

上カバーをゆっくりと引き抜くことで上カバーが外れる。

ファインダーは両側面と後ろの計3本のビスを外すことではずれる。


これで一通りの分解は完了。

先ずはシャッター幕の交換。
シャッター幕をドラムから外す。

シヤッター幕は先幕、後幕共にボロボロなので共に外す。
外すときはゆっくりと力を入れてはがしていく。
此處までボロボロだと、ペリペリ外れていくが、接着剤でガチガチに為ってゐるときはエタノールをシリンジで注入しながら外していくと良い。

外した後のドラムは幕の欠片と接着剤が付着しているので、エタノールを綿棒などに含ませて拭き取るように掃除する。

完全に綺麗にする必要はなく、ある程度綺麗になればよい。

今日はここまで、続きはまた後日。

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