Opema IIの修理を実施。
修理内容は
・巻き上げ不良の修理
・レンズのヘリコイドのグリス入れ替え
・各部清掃
である。
先ずはトップカバーを外す所から。
巻き戻しノブを外す。
側面の穴からマイナスドライバを差し込み、芋ネジを緩めてから、反時計回りに回して外す。
次に、シャッタースピードダイアルを外す。
これも側面の芋ネジを緩めて、反時計回りに回して外す。
次に、巻き上げダイアルを外す。
側面の穴からマイナスドライバを差し込み、芋ネジを緩めてから、反時計回りに回して外す。
次に、ストラップ金具を外す。
穴にドライバなどを差し込んで、反時計回りに回す。
次に、接眼レンズを外す。
ゴムリングなどで、反時計回りに回す。
後は、表のビス1本と、裏のビス2本を外すとトップカバーが外れる。
因みにアクセサリーシューや、シャッターボタンの周りのビス3本を外す必要はない。
次に、底カバーを外す。
此の状態で、動作チェックをした所、油ぎれで動作は多少悪いモノの、巻き上げ自体は動作した。
原因を探ると、どうやらトップカバーが少し凹んでいるらしく、シャッターボタンを少し半押ししているようになっていたのが原因だった。
なので、トップカバーの凹みを少し持ち上げてやるだけで、巻き上げが動作する様になった。
後は各動作部に注油し、ファインダ周りも少し掃除した。
後は元通り組み立てて、ボディは終了。
次にレンズのヘリコイドのグリスの入れ替え。
ヘリコイドが異常に重いので、グリスの入れ替えが必要と判断した。
先ずは分解していく。
ヘリコイドレバーが付いているリングの3本のビスと距離リングの芋ネジ1本を外すと、ヘリコイドレバーのリングと距離リングが外れる。
距離リングの下にある、ヘリコイドのストッパー金具の2本間芋ネジを外すと、ヘリコイドが抜ける。
ヘリコイドを抜く際には、どの位置でヘリコイドが抜けたか良く見ておくと佳い。
ヘリコイドを外してみると、グリスが溶けたゴムのように固まっていた。
この古いグリスをベンジンで全て洗い流し、新たにグリスを塗った。
組み立てる前に、少しレンズを掃除した。
後は、元通り組み立てて、レンズの修理も完了。
これで全ての修理が完了した。