カメラを塗装する
其の壱では、レンズフードを塗装したが、今度はカメラ本体の塗装である。
注意点や手順はレンズフードと同じなので其方を覽て頂くとして、実際の塗装をして覽る事とする。
今回の塗装について
今回はカメラ本体である。
然し、突如高級なカメラを塗装するのは一寸抵抗が有る。
なので今回は、お安い価格で入手出来るロシアカメラ Zorki-1を塗装する事にする。
塗装の実際
此が今回の塗装の対象となるZorki-1である。
他の部分は兎も角、グッタペルカの部分は随分と退色している。
今回は、此のグッタペルカの部分を塗装の対象とする。
先ずはマスキング。
マスキングする前にレンズ、底蓋等外せるモノは外しておく。
カメラ本体の場合は、レンズフード以上にマスキングは確実にしておく。
カメラ本体内やファインダのガラス部分に塗料が浸入すると取り返しが付かない事になる。
前面の止めネジの部分は今回は黒に塗装するつもりなのでマスキングしてゐないが、塗装したく罔い場合はマスキングしておく。
其の後、塗装する部分を染めQ クリーナで徹底的にクリーニングする。
そして、グッタペルカは革では罔くヴォルカナイトと称ばれる樹脂で出来てゐるので塗装の前にプライマーを吹いておく。
レンズフードの時と同じく、プライマーは1回軽く吹いて、5〜10分ほど乾燥、更にもう1回軽く吹いて10から20分ほど乾燥させる。
プライマーを吹き終え、十分乾燥させたらいよいよ塗装開始である。
塗装もレンズフードの時と同じく、1回軽く吹いたら5〜10分ほど乾燥、更に軽く吹いたら5〜10分乾燥を3〜4回繰り返す。
最後の塗装が終わったら30〜40分ほど乾燥させる。
此の後、丁寧にマスキングテープを剥がし、OAクリーナ等で拭いて塗装のカス等を拭き落とし、セーム革等で艶出しをして仕上げる。
仕上げをした後の状態は上の様な状態に為る。
レンズを付けると以下の様な状態に為る。
最後に
今回の塗装はカメラ本体を塗装すると云う事で、ロシアカメラZorki-1のグッタペルカを塗装して覽た。
塗装手順、注意点は前回のレンズフードの塗装と同じである。
只、カメラ本体を塗装する場合、マスキングは確りとする必要がある。
何故なら、吹きつけ塗装の際に塗料がカメラ本体内部に浸入する可能性が大いに有り得るからである。
下手に可動部分に塗料が浸入し、カメラの機能部分に支障が出る事は十分考えられるので、マスキングは確実に行い、カメラ本体内に塗料が侵入しない様に気を付けるべきだ。
又、カメラ本体の場合、形状が複雑なので外せる部品は外しておこう。